噛み合わせや筋肉の正常な発達を
促す子どものマウスピース矯正
当院では子どもの自然な噛み合わせを目指すために、マルチファミリー装置を導入しています。
マルチファミリー装置はシリコンでできているマウスピース装置で、就寝中に装着します。
唇や舌の位置を正しい位置に誘導し、筋肉の不調和・噛み合わせが改善するように筋力トレーニングをする装置です。
そのため将来抜歯になる可能性が少なくなります。
また5歳から使用でき、歯の交換期が終わる12歳までさまざまなタイプを付け替えながら使用することができます。
早めに矯正を始めたい、抜歯をしたくない、タイミングを逃したくないとお考えの保護者様はマルチファミリー装置をご検討ください。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- バランスのとれた口腔の成長を促したい
- 将来的に抜歯をしない矯正をしたい
- お子様の悪癖を改善したい
- 目立つ装置は使いたくない
- 一日のうち日中は外して効果を出したい
- 外して洗える装置を使いたい
歯並びが悪くなる原因
先天的な原因と後天的な原因
●後天的要因
・悪癖
次のような子どものくせや習慣は歯並びに悪影響をもたらす場合があります。
-指しゃぶり
-舌を前に出す
-唇を咬みこむ
-タオルやおもちゃをずっと咬んだり、くわえたりする
など
これらのくせ・習慣は顎のバランスを崩してしまい、歯並びの代表的な症状でもある出っ歯に繋がる場合があります。
・噛み合わせ
噛み合わせのバランスが良くないと片方の筋肉だけに負荷がかかってしまい噛み合わせを悪くしてしまう可能性があります。
その結果歯並びにも影響したり、顎関節症を引き起こすリスクにも繋がります。
・虫歯やけが
虫歯やけがによって、歯を失うと歯列に隙間ができてしまいます。
すると隙間を埋めるように歯が移動してしまい、歯並びに悪影響となります。
・口呼吸
おくちをぽかんと開けて唇を閉じていないと顎まわりの筋肉の発達が促進できず悪い歯並びに繋がることがあります。
唇の力が弱い方や鼻疾患がある方は口呼吸になっていることが多くあり、唇の機能低下を引き起こす場合があります。
また、口呼吸の状態が続くと歯並びだけではなく、ドライマウスといった口の乾燥にも影響すると考えられます。
●先天的要因
・遺伝
親子の顔立ちが似るのと同じように、顎の骨格も遺伝的な要素を強く受けるとされています。
そのため、上顎前突や下顎前突といった症状も遺伝しやすいと考えられます。
-上顎前突
上の歯が前方に出ていることを指し、唇が閉じられないといったことがよくみられます。
-下顎前突
下の前歯が上の前歯よりも前方に出ている状態の噛み合わせを指します。
別名で反対咬合や受け口、しゃくれとも呼ばれることもあります。
子どものうちに矯正をする大切さ
今までの矯正治療は、永久歯をきれいな歯列にすることを目的としています。
そのため矯正治療は永久歯列になってから治療を受けることが一般的でした。
しかし歯の交換期である幼少期に矯正治療を行うと、大人と比べて歯が動きやすく顎そのものが成長しより自然な歯並びを目指すことができます。
そして、美しい歯並びになることで、全身の健康を守り自然な成長を重ねていくことができます。
きれいな歯並びは清掃がしやすいだけでなく、口腔機能全体のバランスも整いやすく、メリットがとても大きいのです。
子供の頃から永久歯が生えそろった時を見据え、なるべく負担を減らした方法でよい歯並びを整えられてあげられる事が出来るのです。
馬橋歯科医院の
子どもの予防矯正治療
(マウスピース)
当院では子どもの矯正治療に取り外しできる「マウスピース式矯正装置(マルチファミリー装置)」と「顎骨を広げていく拡大効果のある床タイプ」を導入しています。
子どもの矯正治療は5~10歳ごろの自然な成長の力を利用しながら、良い歯並びへと導いていきます。
(大人の矯正で使う薄いマウスピースでなく、弾力のあるシリコンを使用した矯正装置です。)
子どもの時期のマウスピースは痛みが少ないことが特徴です。
マウスピース矯正では、子どもの歯並びを悪くさせる原因である噛むときのくせ、舌を出すくせ、口呼吸などを改善・予防していきます。
原因を正しく取り除くことで、後戻りが起きにくい綺麗な歯並びを目指せます。
マウスピース矯正は、歯の表面に矯正器具を取り付けないため、着脱が可能です。
そのため、矯正期間中も歯のお手入れを容易に行うことができます。
さらに、マウスピースは透明であるため矯正器具特有の見た目のデメリットを解消することができます。
床タイプの矯正や、MFT(筋機能療法)併用し、理想の歯並びへと導きます。
子どもの予防矯正(マウスピース)の
メリットとデメリットについて
メリット
●取り外しが可能
取り外して洗えるためとても清潔です。
マウスピース自体も清潔に保ちやすいだけでなく、口腔内もブラケットやワイヤーなどがないためブラッシングが大変しやすく、虫歯や歯肉炎のリスクを下げることが期待できます。
●矯正器具が目立たない
マウスピースの矯正器具は透明であるため、歯に装着しても目立ちません。
そのため、学校でも矯正器具を付けていることがばれずらい傾向にあります。
●永久歯を抜かなくて良い可能性がある
大人になってからの矯正では、歯並びの状態によって歯を抜かなければならない場合があります。
それに比べて、子どもの矯正治療は健康な歯を抜くリスクが少ないことが特徴です。
●金銭的な負担が少ない
ワイヤー矯正や床矯正などにくらべて価格がおさえられるのも魅力です。
デメリット
●確実でないこともある
成長の力を利用した矯正は子供の顎の成長の速度によって思い通りにいかないこともあります。
どの程度顎が成長するかについてはその子の持っているところが大きく、効果が不確定な場合があります。
また、確実に装置を入れていただかないと効果は減ってしまいます。
●保護者の補助が必要
取り外しができる装置のため、装着時間を守れなかったり忘れてしまったりすると効果が出にくいのがマウスピース矯正のデメリットです。
子どもの矯正は保護者の補助が必要不可欠で、器具の装着管理を行っていくことが大切です。
●器具の破損が起こる場合がある
マウスピース矯正の装置はシリコンなどでできているため、ワイヤー矯正の装置とくらべて強い力に弱く破損、咬み切ってしまうこと、摩耗が起こりやすい傾向があります。
万が一破損や摩耗が起こった場合には歯科医院にご相談ください。
●難しい症例はワイヤー矯正になることがある
マウスピース矯正はすべての症例に対応できる訳ではなく、子どもの歯並びの状態によっては床タイプの矯正やワイヤー矯正になることもあります。
マウスピースのお手入れ方法
基本的には大人のマウスピースと同じお手入れ法です。
子どもだけでは難しい場合は保護者が補助してあげましょう。
また、お昼は学校給食の場合がほとんどかと思いますので、外してブラッシングを行い、マウスピースは、消毒や滅菌が必要です。
●中性洗剤などで洗う
食事や歯磨きの際にマウスピースを外したタイミングで、マウスピースを洗うようにしましょう。
水道水で洗い流しながら、専用の洗浄薬を使用してください。
●超音波洗浄やマウスピース用洗浄剤の使用
超音波洗浄機やマウスピース用洗浄剤を使用することで清潔さを保つことができます。
マウスピース用洗浄剤は殺菌消毒効果があるため、毎日でなくても時々使うと清潔が保ちやすいでしょう。
●熱湯・歯磨き粉は厳禁
マウスピースはシリコンでできているため、歯磨き粉で磨いてしまうと表面を傷つけるリスクがあります。
また、熱湯をかけてしまうと変形してしまうので注意が必要です。
消毒をしたい場合はマウスピース用洗浄剤を使用してください。
期待できる効果
顎まわりの筋肉を鍛えられる
子供のうちにマウスピース装置を使用することで、成長の力を利用して顎を広げて筋肉の発達を促すことができます。
マウスピースは悪いくせを緩和し正しいかみ合わせを導くため、顎まわりの発達に効果的です。
顎まわりの筋肉が理想的な状態で成長することで、きれいな歯並びが手に入り全身の成長をも促します。
子どもの予防矯正(マウスピース)の治療の流れ
ご来院・受付
来院されましたら、受付にて保険証及び診察券(再診の場合のみ)のご提示、問診票へのご記入をお願いいたします。
ご相談・カウンセリング
診療台にてカウンセリングを実施し、以下のことについて伺います。
・治療へのご希望
・治療に対する不安
・過去の治療で嫌だったこと
・治療中のご病気がないか
など
精密検査
以下のような精密検査を行います。
・レントゲン撮影
・ミラーや探針を使った検査
・スタディモデルの採取(お口の型取り)
・写真撮影(全身、お顔、口腔内)
など
治療計画の説明
検査結果を元に、以下のことをご説明します。
・現在のお口の状況
・具体的な治療法
・その治療法によるメリット・デメリット
・治療にかかる費用や期間
など
治療計画をご説明し、患者様の同意を得られた時だけ治療を行います。
無理に進めてしまうことはありませんのでご安心ください。
治療・通院
口腔機能が改善に向かっているかどうか、お子様の発達と合わせて定期的に拝見いたします。(1ヶ月に1回程度)
治療期間中にはその他に次のことを行います。
・虫歯や歯周病の症状が見られる場合には、それらの治療
・歯磨き方法のレクチャー
・口内炎や知覚過敏などの不快症状が現れた場合には、レーザー治療
など
メインテナンス・定期検診
問題がなければ、一般の定期検診、予防歯科へと移行します。
よくある質問
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子供の矯正の費用はどれくらいですか?
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マウスピース矯正の場合、装置のみ30,000円(税別)となります。
またいずれもご来院ごとに、別途調整料1,000円(税別)がかかります。
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小児のⅠ期から矯正をしてきませんでした。Ⅱ期からの矯正で受診することはできますか?
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もちろん拝見させていただいています。
成人と同じような矯正内容とお考えいただくと良いと思います。
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小児の矯正はいつ頃から始まると考えていればいいですか?
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最近では3歳頃から使う矯正器具も出ています。
今は5歳頃から顎骨のレントゲンにより将来の成長が予測できるため、乳歯の段階で始める事が重要です。
早ければ矯正期間も短く済みます。
なお中学生、高校生となり永久歯が生えそろった段階になると、大人と同じ矯正方法を用いる場合もあります。
治療に適した時期を逃さないよう、お早めにご相談ください。
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マルチファミリー装置は昼間もつける必要がありますか?
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基本的に就寝時は必ず装着します。
1日6~8時間の装着で昼間は装着しなくても良いですが、起きている間に1時間でも装着するととても早く効果が出ます。
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マウスピース矯正中のブラッシングはどのようにすれば良いですか?
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固定式矯正装置とくらべ、歯ブラシがしやすいのがマウスピース矯正の特徴です。
しかし、アタッチメントなどがついてると磨きにくいため、やはり保護者様の手助けが必要です。
お昼時などの離れているときを除き、仕上げ磨きをしてあげると良いでしょう。
著者 Writer
- 福岡実千世
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