子どもの時期の歯並びは
大人の歯並びに影響します
当院では、子どもの機能矯正として床タイプの矯正をご案内しています。
床タイプの矯正は、成長期の歯並びの改善をご希望される方によく行われる治療法です。
入れ歯のように「床」が存在する矯正装置を使用する矯正です。
こちらでは、床タイプの矯正についての効果やメリットについてご紹介します。
子どもの時期の歯並びは大人の歯並びに影響するため、子どもの歯は抜け落ちるからと軽視せず、早いうちに取り組んでいくことが大切です。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- お子様に将来歯を抜く矯正をさせたくない
- 痛みの少ない治療をしたい
- 学童期のうちに永久歯のための骨格を利用した矯正を行っておきたい
- 保護者様が上顎が小さくて苦労した
- 子供に早い時期から矯正を受けさせることのできる医院を探している
- 大人になってからもかかれる歯科医院を探している
馬橋歯科医院の床タイプ(上顎の歯列を拡大する装置)の矯正の特徴
●拡大床
拡大床は可撤式(かてつしき)の、歯列弓の大きさを広げる装置です。
プラスチックの板とワイヤーでできており、歯列を内側から外側に押すことで スペースを作り歯をきれいに並べる装置です。
拡大床は骨を広げて上顎の歯列を整える装置ではありません。
あくまで歯を外側に移動することで歯列弓を広げる装置です。
また拡大床は基本的に子供に使用されますが、まれに大人に使用されることもあります。
基本的にプラスチックとワイヤーでできていますが、金属だけで構成されているものもあります。
真ん中についたばねを調整し、歯列にかける力を変化させることができます。
取り外しができるため清潔というメリットがありますが、拡大床だけで歯を綺麗に並べることは 難しいケースも多く、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と並行して行われることが多いのも特徴です。
●クワドヘリックス
基本的に役割は拡大床と一緒です。
骨を広げる わけではなく奥歯にワイヤーに力をかけることによって歯列を広げます。
拡大床より歯の動く速度が速く、急速拡大装置よりは遅い中間程度の移動速度があります。
4つ力をかける場所があるのがクワドヘリックスで、これはおもに上顎用、2つ力をかける部位があるのがバイヘリックスで、これはおもに下顎に用いられます。
固定式の装置のため外すことはできません。
●急速拡大装置
名前の通り急速に力をかけるため、それにともない正中縫合が緩み骨が添加されることによって歯列が広がります。
急速に力をかけるため、最初の1日、2日は違和感が出やすく痛みを感じるお子様もいらっしゃいます。
装置自体も拡大床、クワドヘリックスとくらべると大きく、違和感が強いのも特徴です。
しかし効果の出る速度は速く、 上顎が著しく小さく受け口であるような顕著な例においては、とても効果を発揮しやすい矯正方法です。
床タイプの矯正のメリットとデメリットについて
メリット
●子供の頃に矯正が完了できる可能性がある
子供の矯正はⅠ期治療とⅡ期治療に分けられます。
Ⅰ期治療は顎の成長がピークを迎え12歳頃までに行う治療で、骨の成長を利用した矯正ができます。
そのため、この時期に顎骨を広げたりする処置を行っておくと、Ⅱ期治療の時期の段階で永久歯がきれいにならぶ可能性が高くなりⅡ期の矯正が必要なくなる可能性があります。
思春期を迎えるまでに矯正治療が完了してると、お子様の心理的な負担も軽くなります。
●上手くいけば歯を抜かなくて済む
顎の骨を事前に広げておくとスペースがあるため、歯を抜いてスペースを作らなくてはいけないという可能性が下がります。
もしⅠ期できれいに並ばなかった場合でも、何もしなかった時よりは確実に歯列の幅は広がっているため、Ⅱ期治療に入るにあたってはメリットです。
●痛みが比較的少ない
急速拡大装置であっても、装着したした1~2日は痛みや違和感を感じますが、その後は基本的に痛みを感じにくくなるのが特徴です。
また、滑舌や違和感などにも子供の頃の方が慣れやすいため、早い段階で矯正を行っておくのは痛みや違和感の軽減という意味でもメリットです。
●タイミングを見極めやすい
小児の頃からご通院いただき、歯並びについての相談を受けていることで、歯科医師の方でも開始のタイミングが見極めやすいというメリットがあります。
年齢が進んでからよりも選択肢が多く、患者様にとってもメリットです。
デメリット
●確実でないこともある
Ⅰ期矯正の、床タイプを利用した矯正は子供の顎の成長をコントロールしながら行うため思い通りにいかないこともあります。
どの程度顎が成長するかについてはその子の持っているところが大きく、またこの時期に矯正を完了しても顎の成長のピークを迎えた後に更なる成長が起こることもあります。
そのため、成長中の顎特有の後戻りが起こるケースもあります。
子供の頃の柔軟な時期だからこそ行える治療ですが、反対にそのような時期だからこそ確実でないこともあるというデメリットは考えて治療を行うことになります。
●異物感が強め
お子様は大人よりも矯正装置の異物感に慣れやすいのですが、それでもマウスピース矯正などとくらべると、床タイプの矯正装置は異物感が強いのが特徴です。
特に上あごはしゃべる時に舌が当たるポイントになるため、滑舌が悪くなりがちです。
また食物を飲み込む時も舌を上の顎のにつけるため、最初は飲み込みなどにこつがいるケースもあります。
●可撤式の不確実さ
拡大床は可撤式の装置です。
可撤式の装置は外して洗えて、ブラッシングも矯正装置のない状態でできるためとても清潔です。
しかし、マウスピース矯正などと同じで、装着時間を守らないと効果が出ないというデメリットがあります。
成人の方ですと、そのようにご説明すればきちんと取り組んでいただけることが多いですが、お子様が自分で管理する場合難しいこともあり保護者様の助けが必要になります。
改善が見込める症状
上顎が小さい
床タイプの矯正装置は基本的に上顎が小さい時に有効です。
上顎の状態によりどの矯正装置を選ぶかが決まります。
拡大床、クワドヘリックスは基本的に歯を歯槽骨の外方向に押し出す装置のため、上顎自体を広げる効果はありません。
上顎自体を大きく広げたい時は急速拡大装置を使う必要があります。
顎が小さく受け口になっているお子様に有効な治療です。
また上顎が小さい場合、下顎成長しすぎないようにする装置もありますが、下顎は骨全体が大きくなるためなかなか成長を押さえるのが難しいケースもあります。
どちらかといえば上顎の方が縫合部分を利用して大きくできるので、相対的に上顎が小さい場合は上顎を大きくする処置が取られます。
歯列が内側に倒れ込んでいる
歯列弓自体は小さくなくても、歯が内側に倒れ込んでいる場合は反対咬合などになってしまう可能性があります。
反対咬合とは下の歯が噛み合わせたときに前に出ている状態を言います。
拡大床やクワドヘリックスは、内側に倒れ込んでいる歯を外側に動かすことができます。
1度歯列の内側に入り込んでしまうと顎の成長が妨げられる可能性があるため、歯列を外側に押しただけでも上顎の成長が促進されるケースも考えられます。
上の歯列を前に出したい
急速拡大装置は基本的に歯列を左右方向を横に押し広げて上顎を大きくする装置ですが、クワドヘリックスは前歯を前方に押し出す力もあります。
そのため特に前歯が後ろに引っ込んでいるような場合は、クワドヘリックスを選択すると前歯を前に押し出すことができます。
床タイプの矯正治療の流れ
相談、カウンセリング
まずはお口の中にどのような悩みがあるのかお聞きします。
またどのような治療法があるのかご案内します。
検査、レントゲン検査
矯正を行うと決めたら、検査やレントゲンを行います。
レントゲンは矯正用の立体的なものをお撮りします。
また、お口の中の模型を取り、かみ合わせ等の状態もチェックします。
治療方針の決定
検査が終わったら歯科医師が治療方針を決定します。
患者様にご来院いただき、決定した治療方針についてご説明いたします。
もし不安なことがあればこの時にお知らせください。
患者様の同意が得られない場合は、無理に治療を進めてしまうことはありませんのでご安心下さい。
型取り
矯正装置を作製するための型取りをします。
技工所で装置をお作りしますので 一週間から10日程度お持ちいただきます。
装置の完成、装着
装置が完成したら装着します。
拡大床の場合はご自宅での取り外しや清掃が必要となるため、詳しくそのための指導をさせていただきます。
また、拡大床、急速拡大装置も保護者様にねじを巻いていただく必要があるため、その旨ご説明いたします。
分からないことがあれば何でもお尋ねください。
また固定式の装置はブラッシングがしづらくなるため、歯科衛生士がブラッシングの指導も行います。
矯正期間
矯正期間は2週間から1ヶ月に1度ご来院いただき、ネジの調整や歯の動きの確認を行います。
装置の除去
顎や歯の状態が希望通りになりましたら、矯正装置の除去を行います。
保定期間
その後保定期間といって矯正期間と同じ期間だけ、顎の骨や歯の場所の安定をはかる装置を入れる必要があります。
よくある質問
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相談だけでも受け付けてもらえますか?
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矯正は相談だけでも受け付けています。
お気軽にご相談ください。
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他の矯正方法と併用することはできますか?
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床タイプの矯正は、マウスピース矯正、ワイヤー矯正装置などと併用して行うで効果が出やすい矯正方法です。
他の装置と併用が必要な場合はご案内いたします。
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子供に可撤式装置を装着する時の注意点を教えてください。
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可撤式の装置は時間を守って入れないと効果が出にくいため注意が必要です。
特にお子様はご自分で外してしまわないように、保護者さまが注意をしてあげる必要があります。
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装置の清掃方法について知りたいです。
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可撤式の装置は中性洗剤をつけて、歯ブラシなどでこすって洗いましょう。
歯磨き粉を使ってしまうとプラスチック部分に傷がついてしまう可能性があります。
歯磨き粉は使用しないでください。固定式の装置はお口の中で磨く方法を歯科衛生士がご指導させていただきます。
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このようなⅠ期治療を受けておけばⅡ期治療を受けなくて済みますか?
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Ⅰ期治療を受けていても、Ⅱ期治療が必要になる可能性もあります。
ただ顎のスペースを広げておけるので、抜歯になる可能性はⅠ期治療を行っておけば低くなります。
著者 Writer
- 福岡実千世
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