「治療」から「予防へ」
歯科は虫歯を削ったり抜いたりする所だというイメージを持っている方はいらっしゃいませんか?
確かに一昔前までの歯科は、削ったり抜いたりする治療が主流でした。
しかし最近では「予防歯科」という、虫歯や歯周病になる前にそれらの疾患を予防し、歯を守ろうという考えが一般に広がってきました。
どんなに歯を修復しても、天然歯に勝るものはありません。
予防歯科は虫歯や歯周病に対し処置を行って機能の回復を図るのではなく、それ以前の段階で虫歯や歯周病にかからないようにするという考え方を基本にしています。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 虫歯を予防したい
- 歯周病を予防したい
- 予防に効果的な生活習慣について知りたい
- 定期的に歯科医院に通ってメンテナンスをしたい
- 積極的な予防に興味がある
- 家族の歯を守りたい
予防歯科とは
予防歯科について
予防歯科とは、虫歯や歯周病といったお口の疾患を発生させるまえに行う治療を指します。
近年では発症してからの治療に加えて、この予防歯科に力を入れている歯医者も多く存在します。
一般的には、歯医者で行う予防歯科のための治療を「プロフェッショナルケア」と呼び、患者様自身がご自宅で行う予防を「セルフケア」と呼びます。
予防歯科において、このプロフェッショナルケアとセルフケアどちらも正しく実施できていることが大切です。
●お口の病気と全身疾患との関係
一見、関係ないように思えるお口の病気と全身疾患ですが、最近の研究では密接に関係していると考えられています。
お口の病気の代表症状に「歯周病」が挙げられます。
歯周病は、歯を支えている歯ぐきや歯槽骨が溶けだし、重度になると歯が抜け落ちてしまう病気です。
この歯周病が進行した状態で日々を過ごしていると、その患部から細菌が侵入し脳梗塞や低体重児出産といった全身疾患に影響するといわれています。
そのため歯周病を放置しているとお口にとどまらず、全身の疾患を引きおこす可能性があるため、健康的な身体を維持するためにもお口の病気を発生させない予防歯科が重要と言えます。
予防歯科を受診するメリット・デメリット
お口の健康を守るうえで、病気が発症してからの治療ではなく発生させないための治療が大切です。
こちらでは予防歯科のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
●健康な歯を維持できる
予防歯科の一番のメリットは、やはり健康な歯を維持できることです。
毎日の歯磨きではおおよそ60%しか清掃できていないとされています。
その汚れがあることでお口の病気を発症させてしまいます。
ですが、予防歯科を定期的に受けていることでセルフケアでは除去できない汚れを取り除くことができます。
また、定期的な治療を受けていると例えお口の病気があったとしてもその症状を早期に発見できます。
早期の発見は、治療における患者様への不快感の軽減に加えて、治療期間や治療費用も抑えることができます。
デメリット
デメリットは特にありませんが、忙しいタイミングに、特に症状もないのに歯科医院に通うのは大変と考える方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は半年に1回でもいいので続けて通うと予防につながります。
通うのをやめないことが大切です。
意識をきちんと持ち、自分の口腔内に注意を払っていることがまず一番の予防です。
予防歯科で効果的な症状
予防が期待できる症状
●虫歯
虫歯はプラーク中に含まれる細菌、ストレプトコッカス・ミュータンスという菌が酸を産生することによって歯が溶かされて起こります。
プラークとは歯の表面に食べ物の残りカスが付き繁殖した状態のことを言います。
初期の虫歯は痛みなどがなく、小さな黒い点としか見えないこともあります。
進行して症状が出た時にはかなり深くなっているというケースも少なくありません。
虫歯になってから治療すると、その分歯質を削らなくてはならず、修復物をつめた後も二次カリエスのリスクがあります。
虫歯はまず予防することが大切です。
●歯周病
歯周病は歯周病菌が歯と歯肉の間に入り込み、炎症を起こすことによって発症します。
歯周病も虫歯と同じく、初期の状態だと自覚症状がありません。
そのため進行してから気がつき、治療にかかった時には歯槽骨の吸収が大分進んでいるというケースもあります。
きちんとクリーニングを行いプラークを除去すれば、歯周病は予防することができます。
●全身の健康
歯周病は全身の疾患と深い関わりがあるという研究結果が出ています。
そのため予防歯科により、歯周病を起こさなくすると、全身の健康の維持にもつながります。
馬橋歯科医院の予防歯科における治療ポリシーと内容
治療内容・ポリシー
予防歯科ではどんな施術をして、どのような効果があるのかと気になる方もいると思います。
そこで、当院の予防歯科のメニューについてご紹介します。
患者様のお口の状況やご希望に適した、豊富な予防メニューをご提供いたします。
●歯のクリーニング
歯科衛生士が中心となりPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という歯のクリーニングを行います。
虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムを除去して疾患の発生を予防します。
バイオフィルムとは歯垢が口の中に長時間溜まって膿のようになった状態のことを言います。
患者様がご自宅で行う歯磨きでは落としきれない汚れをきれいに除去します。
歯の表面をつるつるにすることでプラークの付着を防ぎます。
●歯石除去
歯にプラークがついた状態を放置してしまうと、唾液中のカルシウムやリンイオンと結合して歯石を形成します。
「石」という漢字が入っているだけあり、硬くてご自分では除去できません。
歯石自体に病原性はありませんが、そのざらざらとした性状から、細菌の足がかりとなってしまいます。
歯石を除去することで、歯周病の進行を抑えることができます。
●フッ素塗布
虫歯にならないように歯を強化するフッ素を歯に塗ります。
虫歯予防に効果的なものです。
●歯磨きや生活習慣へのアドバイス
予防歯科で行う定期的なお口のメインテナンスは、歯科衛生士が主体となり行います。
当院の歯科衛生士はベテランで、虫歯や歯周病の適切な予防方法をよくわかっています。
患者様には定期的にメインテナンスに通っていただき、ご自宅での歯磨きや生活習慣の改善方法ついて、アドバイスさせていただきます。
●歯ブラシの選び方から丁寧にご指導
ご自宅でどんなケアを行っていただくかは虫歯や歯周病を予防するためにとても重要です。
患者様ごとに歯磨きのくせや生活習慣が異なるため、その患者様にあったお口のケア方法をご提案しています。
患者様が無理なくケアを行えるように、歯ブラシの選び方から使い方まで丁寧にご指導させていただきます。
また、清掃補助用具の選び方や使用方法についてもお伝えしています。
●歯周病と全身疾患の関係についてご説明
歯科疾患のなかでも歯周病と全身疾患には深い関係性があります。
これらの関係性をご説明し、理解していただくことで、歯周病の予防効果が高まると考えています。
予防歯科に関して何か疑問がございましたら、院長や歯科衛生士にお気軽にご相談ください。
馬橋歯科医院の予防歯科の治療の流れ
お口の検査
お口の中を拝見し、歯や歯肉の状態を確認します。
もし虫歯や歯周病があれば先に治療を行います。
予防プランの説明
患者様の年齢や生活習慣、お口の状態をもとに、予防プランを立てます。
生活の中で口腔衛生に関して不安なことがあればご相談ください。
また、無理な予防プランを立てる必要はありません。
きちんと実践できる予防プランを立てることに力を尽くしています。
虫歯や歯周病を予防するための施術
歯のクリーニングやフッ素塗布、歯磨き方法のレクチャーなどをいたします。
予防歯科の注意点
●定期的にご来院いただけると予防効果が出ます
予防歯科の基本は定期的なメンテナンスです。
そのためできるだけ定期的にご来院いただくことで予防効果が上がります。
3ヶ月から半年に1度を目安に歯科医院にご来院ください。
●虫歯や歯周病が認められたら治療を行います
予防歯科にかかりたいとご来院いただいても、もし虫歯や歯周病が認められた時は治療を行う必要があります。
ご了承ください。
セルフケアについて
セルフでできる予防歯科
●ブラッシングなどの口腔清掃
歯科医院のプロフェッショナルケアだけで、予防を行うことは不可能といっていいでしょう。
まずはご自宅でのブラッシングなどの口腔清掃がとても重要になります。
ブラッシングの仕方を歯科衛生士が指導させていただいています。
ご不明点があればお尋ねいただき、ご自宅での口腔清掃にお役立てください。
●フッ素入り歯磨き粉の使用
歯科医院でのフッ素塗布と並行して、ご自宅でフッ素入り歯磨き粉をご使用いただくとより効果が上がります。
食事の後、1日3回フッ素入り歯磨き粉で口腔内を磨きましょう。
ご自宅用のフッ素入り歯磨き粉は、歯科医院のフッ素よりも低濃度ですが、毎日取り入れていただくことによって虫歯になりにくい歯になります。
よくある質問
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予防歯科とは何ですか。
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虫歯や歯周病を「治す」ではなく「発生させない」という考え方全般を指します。
クリーニングや検査、定期検診がその基本になります。
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自宅ではどのようなフッ素入り歯磨きを使えば良いですか。
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どのメーカーのものという指定はありませんが、もしお悩みのようでしたらお使いの歯磨き粉の商品名を控えてお持ちください。
成分などを拝見しアドバイスさせていただきます。
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定期健診において気を付けることはありますか。
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特に気を付けていただくことはありませんが、お電話でご予約をお取りいただいている点をご了承ください。
また、クリーニングにいらしても虫歯や歯周病があれば治療に移行することもあります。
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子供も予防歯科を受診できますか。
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お子様の歯は特に予防が重要です。
虫歯になってから歯科にかかってしまうと「怖いところ」というイメージがついてしまうリスクもあります。
ぜひ予防の段階でお子様とご来院ください。
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自宅でのブラッシングが正しくできているか教えてもらえますか。
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必要に応じてプラークの染め出しなどを行うこともできます。
ぜひご相談ください。
著者 Writer
- 福岡実千世
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